弁護士コラム

2018年01月

サクラサイト被害救済の実務

2018年1月27日  中島俊明  消費者問題, 読書・学習 

少し投稿が遅くなりましたが、平成29年11月19日にサクラサイト全国連絡協議会が編集した「サクラサイト被害救済の実務」が民事法研究会より発刊されました。私も、コラムを1つだけ書かせて頂いています。内容については、サクラサイト被害の手口から法的な主張、サクラサイト被害の特色である多様な決済手段についての対応方法など多岐に渡っています。

私は、平成23年7月の初期の段階からからサクラサイト全国連絡協議会に参加しており、議論の経過をずっと見てきたというところがあり、この本に書かれている内容にどこか懐かしさを感じながら読んでいるところがあります。

この本には、個々の事件を通じた経験に基づく情報が沢山記載されており、とても実践的な本となっています。特にクレジットカードの決済代行、電子マネー、コンビニ収納代行など新しい決済手段とその対応方法についての情報は有益だと思います。

この本がサクラサイト被害をはじめとする消費者被害救済におけるノウハウの進化に繋がればよいと思います。

日弁連ライブ実務研修「2016改正割賦販売法の活用」について 

2018年1月9日  中島俊明  イベント, 未分類, 委員会活動, 消費者問題 

平成29年11月28日に日弁連で「2016改正割賦販売法の活用」についてと題して
「ライブ実務研修」という講演を行ってきました。

今回の講演では、元々平成28年12月に改正された割賦販売法と、
その成立後に定められる政省令の改正について講義を行うことになっていました。
ただ、実際には政省令の改正がこちらが想定していたものより遅く、
この講演のレジュメの締切時点ではパブリックコメントはなされていたものの、
最終的に確定した政省令は発表されていませんでした。
そこで、今回の講義ではパブリックコメントで示された政省令案をもとに講義をせざるえませんでした。
なお、講義の翌日11月29日に政省令の確定版が公表されたようです(少々ショックを受けました)。

このように少し残念な面があったり、当日緊張しすぎてしまったという反省はあるものの、
貴重な機会を与えて頂けたことに感謝しています。何より自分自身にとっても大きく勉強になりました。

今回の割賦販売法の改正では、
それまで法律上の規定のなかった決済代行業者に対する任意登録制や
クレジットカード番号等取扱契約締結事業者の加盟店調査義務等の重要な改正が含まれています。
消費者問題を取扱うのならば今回の改正法は押さえておかなければならないと思います。

講義の準備をしていて、割賦販売法という法律は極めて読みにくいと改めて実感しました。
用語が複雑で、枝番の条文が多数(35条の17の2等)、政省令への委任多数などなど。
従前の割賦販売法でも十分に読みにくかったのですが、
改正法で政省令もろとももっと複雑になってしまいました。
割賦販売法はクレジットを利用する消費者のための法律という側面があるのですが、
この読みにくさは消費者にも、それを利用する弁護士にも優しくありません。
今度改正するときはもう少し読みやすいものにしてほしいものです。

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